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7.32019
「無料SSL」と「有料SSL」は、何が違うの?
無料SSLとは
近年、Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)や「Cloudflare(証明書はComodo提供)」をはじめとする無料SSLを導入する個人や企業が増えております。
Let’s Encryptは、アメリカの非営利団体ISRG (Internet Security Research Group) が、2016年から提供しているサービスで、すべてのWebサーバへの接続を暗号化することを目指したプロジェクトです。
Let’s Encrypt について詳しくお知りになりたい方は、以下のページをご覧下さい。
Let’s Encrypt (公式)
Let’s Encrypt 総合ポータル
「無料SSL」と「有料SSL」は、何が違うのか
SSLを導入するための目的は、「通信の暗号化」「データの盗聴防止」「データの改ざん防止」などが挙げられます。
この目的を果たすだけであれば、無料SSLと有料SSLどちらを使っても違いはありません。
それならば、有料のSSL証明書を導入するメリットはないのでしょうか?
SSL証明書は、認証レベルにより4種類に分類出来ます。
(1)審査なし「無料SSL証明書」
(2)ドメイン名の所有者であることを確認して発行する「DV(Domain Validation)証明書」
(3)申請する企業や組織が実在していることを確認して発行する「OV(Organization Validation)証明書」
(4)OVよりも厳しく実在確認などの審査を行うEV(Extended Validation)証明書」
この4タイプのうち、企業が導入している証明書は、デジサートやシマンテック、ジオトラスト、グローバルサインなどの大手証明書ベンダーが販売しているDV証明書、OV証明書およびEV 証明書です。OV証明書およびEV 証明書では、第三者データベースでの照会、電話確認などを通して厳格な審査で企業・組織の実在性を確認します。DV証明書についても、不正申請のチェックが行われており自動的に発行が保留となり、実際に人が追加の審査を実施したうえで発行されます。
一方、無料SSL証明書は、何も審査がないので誰でも発行出来ます。
違いを理解した上で用途にあった最適なSSLを選ぶ
多くのサイトがHTTPS化され、インターネットでの安全対策はもはや当たり前となっています。
たいま、用途にあったSSLを選ぶことが重要になっています。
有料から無料まで様々なSSLがあるなか、最適なSSLを選ぶために「無料のSSL」と「有料のSSL」の違いを正しく理解することは、サイトの運営者にとっても大切なことです。
無料SSL | ドメイン認証(DV) | 企業認証(OV) | EV認証(EV) | |
発行までの期間 | 数分 | 最短10分 | 2日〜1週間 | 1〜4週間 |
証明される実在性 | – | ドメイン管理者 | 登記済組織 | 登記済組織 |
推奨対象者 | 個人 | 一般企業 | ECサイト | 金融機関等 |
特徴 | 暗号化通信 無料 | 暗号化通信 低コスト | 暗号化通信 企業実在証明 | 暗号化通信 企業実在証明 所在地の認証 グリーンバー |
認証方法別のSSL証明書一覧は、こちらです。